『SPRINT 最速仕事術』レビュー 7冊目:ビジネスNo.3

『SPRINT 最速仕事術』
著:ジェイク・ナップ
訳:櫻井祐子

こんばんは、masamariです。

今回は、ジェイク・ナップさんの『SPRINT 最速仕事術』をご紹介します。

◾️著者について

ジェイク・ナップさんは、GV(旧グーグル・ベンチャーズ)のデザインパートナーで、「スプリント」の生みの親である。
GVに加わる前はグーグルでGmailからGoogle Xに至るあらゆるプロジェクトのスプリントを指揮していた。
本書発行時点では最も背の高いデザイナーの一人とのこと(笑)

◾️スプリントとは?

スプリントについて、本書で以下のように書かれています。
”「スプリント」とは、GVが活用しているプロセスで、アイデアをプロトタイプのかたちにすばやく落とし込み、それを顧客とテストすることによって、たった5日間で重要な問題に答えを出す手法をいう。
事業戦略やイノベーション、行動科学、デザインなどの手法の「ベストヒット」集を、どんなチームにも活用できる段階的プロセスにパッケージしたもの。”

サヴィオークのロボットの事例を踏まえて、スプリントについて説明されています。
スプリントはソフトウェアやサービス、マーケティングなどの分野にもスプリントの手法が使われているようです。

◾️「オーシャンズ7」を決める

映画の「オーシャンズ11」の7人版で「オーシャンズ7」。
スプリントの理想的な人数は7人以下で、8人や9人以上になると進行が滞り、全員の集中力と生産性が保てなくなります。
メンバー選びはとても難しいので、虎の巻がつくられている。
メンバー例は以下の通りです。

①決定者
 チームを代表して決定を下す人です。
 例:CEO、創業者、プロジェクトの最高責任者

②財務の専門家
 お金がどこから来るのかを説明できる人です。
 例:CEO、CFO、事業開発責任者

③マーケティングの専門家
 会社のメッセージを考える人です。
 例:CMO(最高マーケティング責任者)、マーケティング担当者

④カスタマー業務の専門家
 顧客と日常的に話す人です。
 例:リサーチャー、営業担当者、カスタマーサポート担当者

⑤技術/ロジスティクスの専門家
 会社が何を構築し、何を提供できるかを一番よく理解している人です。
 例:CTO(最高技術責任者)、エンジニア

⑥デザインの専門家
 製品をデザインする人です。
 例:デザイナー、プロダクトマネジャー

◾️「トラブルメーカー」を引き入れる

トラブルメーカーと聞いたら、あまり良い印象を持たない人が大半かと思います。
しかし、そんなトラブルメーカーと呼ばれる人は、他の誰とも違う観点から問題を見ています。
例え意見が間違っていたりしても、反対意見が出ることでチームの意欲がかき立てらるのです。
ただ意見が合わないからという理由だけで除外はしない方がいい。
「スプリント」は相反するアイデアを宝に変えるプロセスなのです。

◾️おわりに

スプリントは以下のように、月~金曜の5日間で実施出来るように構成されています。

・月曜日
 問題を洗い出して、どの重要部分に照準を合わせるかを決める
・火曜日
 多くのソリューションを紙にスケッチする
・水曜日
 最高のソリューションを選ぶという困難な決定を下し、アイデアを検証可能な仮説のかたちに変える
・木曜日
 リアルなプロトタイプを完成させる
・金曜日
 本物の中身の人間でそれをテストする

上記のように実践すれば、ハイスピードで仕事を回す方法が身に付くとのことです。
高速で仕事を回せるようになりたいという方は、是非本書を読んでみてください。

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