『1分で話せ』レビュー 16冊目:ビジネスNo.12

『1分で話せ』
著:伊藤羊一

こんにちは、masamariです。

今回は、伊藤羊一さんの『1分で話せ』をご紹介します。

◾️人は相手の話の80%は聞いていない

多く人は、「自分が伝えたいことを話せば、人は話を聞いてくれる」と誤解しています。
そんな誤解をしているは、「人の話を聞かなければいけない」と過去に教わってきたからかと思います。
しかし、実際はどうかというと、相手の話の80%は聞いていないのです。
確かに言われてみれば、話を全部覚えているかというと、そういう訳でもないですね。

嫌々聞いている時は、特に聞こうとしていないかもしれません。
眠いとか、寒いなぁとか、いろんなことを考えていて相手の話に意識が向いていないのです。

どんなにプレゼンを頑張っても、自分が話していることを相手は100%理解なんてしれもらえない。
もし自分の話を聞いてほしいと思うのであれば、まずは「みんな人の話を聞いていない」ということからスタートした方がいいでしょう。

◾️「1分」で話す

そうは言っても、コミュニケーションを諦めていいと言っているわけではありません。
チームで仕事をする上で、コミュニケーションは非常に重要な要素となります。

そして、チームの力を最大限に活かすためには、自分の主張を相手にしっかり伝え、理解してもらい、動いてもらう力、すなわち「プレゼン力」が必要となってきます。
著者の言うプレゼン力とは、人前で発表するスキルでも、話すスキルでもなく、人に「動いてもらう」力のことです。

その「動いてもらう力」に必要なのは、「1分で話せるように話を組み立て、伝える」ということで、それが基本となります。

また著者は、
「1分でまとまらない話は、結局何時間かけて話しても伝わらない」=「どんな話でも『1分』で伝えることはできる」とおっしゃっています。
特に、忙しい上司や役員などに対しては、「1分」の方が聞いてくれる確率は高くなるかもしれません。

■「右脳」と「左脳」に働きかける

本書では、「1分で伝える」極意が紹介されていますが、本題に入る前にプレゼンのポイントについて説明されています。
それは、左脳と右脳の両方に訴えかけること。

ビジネスだから、もちろんロジック(左脳)を理解してもらうことは大事です。
しかし、ただ単にロジックだけ話されると、「理解した、理解した…。それで?」となるでしょう。
情熱(右脳)だけでは人は動きませんが、ロジックだけでも人は動かないのです。
結局のところ、人は左脳で理解し、右脳で感じて、そこからやっと動き出します。
人を動かすには、「左脳」と「右脳」の両方に働きかけることが重要になってきます。

◾️おわりに

左脳が理解するロジックの作り方や、右脳を刺激してイメージを想像させる方法など、1分で伝えるための方法が説明されています。
また、実践編として会議の場面や、取引先との商談の場面などでの対応方法も説明されていますので、実際に人を相手にすることが多い人は参考になるのではないでしょうか?
興味のある方は読んでみてください。

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