『僕らはSNSでモノを買う』レビュー 27冊目:ビジネスNo.20
『僕らはSNSでモノを買う』
著:飯髙悠太
こんにちは、masamariです。
今回は、飯髙悠太さんの『僕らはSNSでモノを買う』をご紹介します。
◾️SNSでモノが売れるのか?
AmazonやZOZOなど、ネットでの購買がメジャーになったとしても、デジタルマーケットでの消費は全体の5%にすぎない。
しかし、SNSが購買に影響を与えるのは、デジタルマーケットでの購買だけとは限りません。
SNSでの投稿が実際のリアルな購買(レストランなども含む)に影響を与えることはたくさんある。
データで見ると、SNSをきっかけに購買やイベントに参加した経験がある20代~30代の女性が65%(3人に2人)もいるそうです。
今は、SNSによるユーザーの情報発信が当たり前になっていて、個人もメディアと言える時代になっています。
それなのに、企業のWEB担当者は、SNSにおけるユーザーの行動をまったくといっていいほど、とらえることが出来ていないのです。
「ユーザーがどんな時に、SNSでモノを買おうとするのか?」
「ユーザーはどんな情報から、購買の判断をするのか?」
上記のような、ユーザー行動を考慮した情報発信を企業は出来ていません。
◾️企業はSNSでガンガン宣伝すればいいのか?
これからの時代、SEO対策やリスティング広告だけではやっていけなくなる理由が2つある。
①「この商品を買いたい」と思って検索してくる層のような、顕在化している顧客を相手にするだけでは、少子高齢化の時代でマーケットは広がらない
②検索ワードを争うライバルが増えるほど、SEO対策やリスティング広告は難しくなる
特に、リスティング広告においては、広告を出したい人がどんどん増えており、ユーザーが広告をクリックした時に支払うクリック単価はどんどん上がってくるが、顧客1人を獲得する単価が上がれば上がるほど、収益は下がります。
そのため、SEO対策やリスティング広告だけに限らず、それ以外の方法でも顧客アプローチをする手段が必要となってきて、SNSも手段の一つとなります。
かといって、SNS宣伝をガンガンすればいいかという訳ではなく、その理由については本書で説明されております。
◾️影響力の強い情報とは?
どれほど情報が届きにくい時代になったとしても、家族や友人、知人の言葉はユーザーにちゃんと届くというデータが出ています。
34歳以下の場合、友人や家族の意見だけではなく、インターネットに投稿されたユーザーの意見も参考にする人は多く、順位では3位となっている。
UGC(User Generated Contents)とは、企業が打ち出す広告ではなく、ユーザーが自分の意思で投稿するコンテンツのことを指します。
今の時代、どんな人でもコンテンツを作ることが出来ます。
人は企業が出した広告ではなく、UGCのような自然発生した口コミの方が、より強く信頼されるため、UGCこそ、これからの時代のSNSマーケティングの要になってくるのです。
UGCにはSNSだけでなく、「飲食店を探すときに見る食べログのレビュー」や「家電を探すときに見る価格.comの商品購入者の声」なども含まれます。
◾️おわりに
UGCが重要となってくるという話が出てきましたが、なぜUGCが重要かについて本書で説明されております。
企業などでマーケティングに関わっている方などは、戦略の1つとしてSNSの活用するのに参考になるのではないでしょうか?