『仕事は3秒で決めなさい』レビュー 47冊目:ビジネスNo.28
『仕事は3秒で決めなさい』
著:松本幸夫
こんにちは、masamariです。
今回は、松本幸夫さんの『仕事は3秒で決めなさい』をご紹介します。
◾️「イヤ」なことを選ぶ人に必ず幸運がやってくる
決断し、行動するとは、いくつかの選択肢の中からどれか1つを選ぶことです。
これから自分自身の指針として、絶対に守りたいルールがあります。
それは、「イヤなこと、つらいことを選ぶ」ということです。
なぜ、「イヤなこと、つらいことを選ぶ」のか、理由は2つあります。
まず1つ目は、「イヤなこと、つらいこと」を選ぶと、自分の成長に大きくプラスとなることになるからです。
自分にとっての「イヤな仕事」、「イヤな相手」を振り返ってみると、「自分の手に余る、技量的にできない」という能力的な観点よりも、「苦手としている、やりたくない」という気持ちだけで「イヤ」を定義している。
「イヤ」の定義は、「苦手」と直結しているのである。
「イヤな仕事」は、自分が苦手だと思っていることがほとんど。
「イヤな人」は、自分にとって、不愉快な(改善しなくてはいけない)ことを言う人です。
もし、自分の「やりたいこと」と「イヤなこと」のどちらかを選ぶときは、迷わず「イヤなこと」を選ぶべきである。
その理由は、「イヤな仕事」を率先してこなしていくことで、自分の弱点がはっきりと見え、それを克服しやすくなるためです。
自分にとって「イヤな仕事」は、他の人にとっても「イヤな仕事」である可能性が高い。
つまり、誰もやりたがらないわけである。自分が積極的にそれを選び、自分の得意な仕事をしていけば、他人と大きな差をつけるチャンスとなり、武器となる。
2つ目は、「イヤ」を選ぶことは、苦しいことだが、その努力は自分の人生を必ず極上のものにしてくれるからです。
先憂後楽という言葉があるが、これは「人よりも先に憂え、人よりも遅れて楽しむこと」という意味である。
イヤなことはさっさと片付けて、心に何の憂いもなくなってから、好きなことを思いっ切り楽しむことです。
これは日々の仕事にも当てはまります。
今日1日やらなくてはいけないことがあったとしたら、その中でイヤなこと、つらいことを午前中にこなしてしまうことです。
すると、1日の後半がグッと楽になります。
著者はこれを「前半主義」と名付けました。
「イヤなこと」を後半に溜めてしまうとしまうと、ストレスが溜まってしまい、仕事の効率も下がってしまいます。
前半に「イヤなこと」を終わらせることにより、ストレスを溜めずに仕事をこなせることに繋がります
◾️「決めた」ら、変えない。多くの決断は正しい
ビジネスにおける「100%の必勝法」はありません。
どれほど綿密に計画をたてて、リスクヘッジをしても、反対意見は必ず出てくる。
著者の経験則からいうと、最初に決断したことは正しいことが多いそうです。
その決断には、さまざまな情報や自分の経験が反映されているからです。
そこで、どんなことがあっても、変えない力をつけなければいけない。
「よし、これでいこう!」と決断したのに、決めた後に「ああでもない、こうでもない」、「どうしよう」と迷っていては、何の意味もない。
決めたことを変更する確固たる理由、どうしても変えなければならない事情があるなら話は別だが、そうでなければ迷ってはいけない。
一度は「決めた」ことが無意味になってしまうからです。
何があっても、決して変えない。
このようなケジメをつけることが、自分の決断力をより高いものにして、人の意見に流されない、ブレない生き方に通じるのです。
◾️おわりに
悩んでしまって決断できなかったり、決断してもその決断を変えてしまうことがあると思いますが、自信を持って決断したことをやり通すことも大事です。
何事も問題や失敗などはつきものです。
何か課題が発生した場合でも、その課題の解決方法を考え、その方法を実行していけばいいと思います。
まずは、決断することが重要ですね。