『仕事が速く、結果を出し続ける人のマインドフルネス思考』レビュー 49冊目:ビジネスNo.30

『仕事が速く、結果を出し続ける人のマインドフルネス思考』
著:人見ルミ


こんにちは、masamariです。

今回は、人見ルミさんの『仕事が速く、結果を出し続ける人のマインドフルネス思考』をご紹介します。


◾️感情的な人ほど仕事が遅い

マインドフルネス思考は、目の前に山と積まれた仕事を片っ端から早く終わらせる技術ではない。
自分の中にある不要な"とらわれ"を排除し、優先順位を明確に、限りある時間内でやるべきことに集中する技術である。
ここで言う"とらわれ"とは、「感情」です。

人は「感情の生き物」といわれ、感情に流されやすい習性を持っている。
しかし同時に、私たちは仕事においては感情に振り回されることなく、冷静に対処しなければいけないことも知っている。

ところが、仕事を真面目にすればするほど、手間のかかる作業や考えなければいけないことが増えてくる。
するとどんなに理性では「冷静でなくてはならない」とわかっていても、徐々にイライラや焦りが高まり、仕事よりイライラにエネルギーが向いてしまう。
エネルギーが四方八方に散らばってしまうため、脳のマルチタスク状態となり、自分の頭と心を疲弊させることになってしまうのです。

多くのビジネスパーソンが揺れる感情にエネルギーを取られ、そのことが原因とは気づかずに仕事のスピードを落としてしまう。
それだけではなく、人は1日に6万回思考をすると言われている。
しかも、冷静な思考だけでなく、やっかいな感情、妄想などが自分の意思に関係なく自動的に湧き上がってきては、頭の中をグルグル循環する。
実にその9割が同じことの繰り返しとのことです。

言い換えると、そこをうまく制御することができれば頭の中がリセットされ、ムダな時間も使わず、ムダな疲れも感じずに仕事に集中できるのです。

マインドフルネス思考は、自分の感情に向き合うことから始まる


◾️ムダな思考はバッサリ切り落とす

仕事の効率やパフォーマンスを下げる要素はいくらでも存在する。
自信がない、頑張ってもうまくいかないといったネガティブ思考、与えられた仕事は一人でやり遂げなければいけないという勘違い…など。
マインドフルネス思考では、それらすべてを「ムダな思考」と捉える。

「執着」もその一つである。
人は、自分がある程度の時間やお金をかけたという理由だけで、そのことに執着する性質を持っている。

例えば、転職に役立つ資格を取ろうと勉強を始めたとする。
ところが、何度受験しても受からない。
ならば、期限を決めて勇気ある撤退をすることも必要である。
それなのに、「ここまで時間とお金を投資したのに辞めるのはもったいない」「元を取らなくては」と、ある種のバイアスがかかり、諦めきれずにずるずると決断を先延ばしにしてしまう。

これは大いなるムダである。
そうした「ムダ」に早く気づいて、徹底的に省くことができたら、より短時間で、よりよく仕事をこなせるだけでなく、余暇を自由に謳歌できるようになり、大切な人と過ごす時間が生まれ、人生そのものが豊かになる。
それがマインドフルネス思考の目指すところである


◾️おわりに

「執着」のところは私自身にも当てはまるところがあります。
どうしても「元を取りたい」という気持ちが出てしまいます。
しかし、時には「諦めも肝心」ということも大事ですね。
いかに「ムダ」を省いていくかを考えていこうと思います。

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