『2022ーこれから10年、活躍できる人の条件』レビュー 69冊目:ビジネスNo.47

『2022ーこれから10年、活躍できる人の条件』
著:神田昌典


こんにちは、masamariです。

今回は、神田昌典さんの『2022ーこれから10年、活躍できる人の条件』をご紹介します。


◾️歴史は70年周期で巡っている

このサイクルで歴史を遡っていくと、「歴史は繰り返す」と言われることが、非常によくわかる。

平成時代のバブル景気(1985年〜)と、大正時代の大戦景気(1915年)は、その期間も大きさも、瓜二つといってもいいほど似ている。

大戦景気が始まったのは1915年で、終わったのは5年後の1920年。
バブル景気が始まったのは1985年で、終わったのは1990年。
見事なほどに、70年周期で、歴史が繰り返している。

このように周期説で日本の歴史を遡っていくと、明治維新(1875年)と太平洋戦争の敗戦(1945年)といった社会体制の大変革も、70年おきに起きていることに気付く。

さらに、ここ10年間に起こった出来事を、70年前の出来事と見比べてみると、次のようになる。


約70年前 現代
1931 満州事変勃発 2001 9・11アメリカ同時多発テロ
1936 2・26事件 2006 ライブドアショック
1940 大政翼賛会成立 2009 民主党政権交代
1941 太平洋戦争勃発 2011 東日本大震災


◾️生きる力を与えるために、あなたが子どもにできることは?

今までの話から、各国の趨勢をまとめると、次の通り。

・日本は2020年まではまだいいが、その後は一気に下り坂。
・中国の勢いは、2020〜2025年頃まで続く。
・韓国の勢いは、これからますます加速する。2025年頃まで続く。
・東南アジア諸国が勢いづくのは、2030年頃から。
・インドは2050〜2060年には、世界最大のGDP国に。

2030年とか2050年とか言われると、遠い未来のように感じる。
ただ、自分の子どもがいるなら、何歳になるか?(2010年での計算)
10歳の子なら、2030年に30歳、2050年に50歳になる。
今生まれたばかりの子なら、それぞれ20歳、40歳である。
彼らが、まさに生きる力を発揮する年齢だ。
すると彼らが将来、新しい環境で自力できるようにするためには、どのような環境で、どのような教育を提供するべきか、今私たちが考えなければならない。

そこで、自分だったら、これからの10年、20年をどう生きていくか?

子どものことを考えるのであれば、もう日本に未来はないと、海外に移り住んでいく力を今から養っておくのが賢い。
だから、おそらく最も賢い生き方は、これから10年から15年中国に住み、その後は東南アジアで暮らし、そして子どもはインドに留学させる。
このようにお金が流れていくところを見越して、どこでも生きられるような教育をすればいい。
これが論理的な結論。
すべて損得勘定で、メリットデメリットを弾けば、そういう結論になる。

しかしこの本は、日本人のための本である。
日本に生まれたからには、日本人としてやるべきことがある。
大和魂というか、サムライ魂というか、誇り高い国でいたい。
誇り高い国を、次世代にも引き継ぐのであれば、いま誇り高い人であることを選択しなきゃならない。

これは選択であり、理屈ではない。
データから読みとる限りにおいては、日本は落ちていく一方である。
しかし、本当の意味で可能性が広がるのは、こうした最悪な時。
そして選択したときから、突然、世界が変わる。

選択とは、覚悟すること。
要は、日本が沈む選択肢はないと、覚悟を決めるわけである。
すると、その覚悟に引きずられて、現実が瞬時に変わり始める。

覚悟を決めたのであれば、さっきまで見えていた光景が、全く違って見えてくる。


◾️おわりに

70年周期説は衝撃的でした。
偶然とも言えるかもしれませんが、それにしてもここまで偶然が重なると、必然のようにも感じられます。
神田さんの考え方には大変驚かされます。
あたかも知ってたかのように、神田さんは説明されている感じがします(笑)
とても興味深い本でしたので、気になる方は是非読んでみてください。

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