『スーパープログラマーに学ぶ最強シンプル思考術』レビュー 76冊目:ビジネスNo.51

『スーパープログラマーに学ぶ最強シンプル思考術』
著:吉田塁


こんにちは、masamariです。

今回は、吉田塁さんの『スーパープログラマーに学ぶ最強シンプル思考術』をご紹介します。


◾️プログラマーはシンプルに考える

Microsoftのビル・ゲイツ、Googleのラリー・ペイジセルゲイ・ブリン、Facebookのマーク・ザッカーバーグなど、21世紀を代表する企業の頂点にはプログラマーがいる。
それはなぜか?
彼らの素晴らしい先見の明や経営能力が優れたサービスを生み出したというのは間違いない。

それだけか?
実は、プログラマーというのはたいがいめんどうくさがりである。
目的を達成するための最短経路を常に探している。
そして実際、それを上手に見つけ出すのである。
地味に1時間かかる作業があれば、30分考えこんで5分で終わらせる迂回路を見つけ出す。
そんなところがある。

そんな彼らの頭の中は、いったいどのようになっているのか?
どのようにして効率的に作業できるようにしているのか?

プログラマーの頭の使いどころとして、アルゴリズムやデータ構造など高度なことはたくさんあるが、その根本は「無駄を省いて、物事をシンプルに考える」ところにある。
では、物事をシンプルに考えるためにはどうすればいいか。
それには、モデルを使って考えるのである。


◾️モデルとは?

モデルと聞くと、何を思い浮かべるか?
プラモデルやビジネスモデル、ファッションモデルなどかもしれない。
モデルを日本語訳すると模型である
なので、地球儀や人体模型もモデルだ。

このようにモデルと言っても、実物を模倣したものであったり、ビジネスやファッションのお手本であったりとその意味は多岐にわたる。
ここで、さまざまな意味がある 「モデル」という言葉を「複雑なものごとをシンプルに表現したもの」と表すことで、すっきり理解できる。

実物の特徴を捉えて模倣した模型、ビジネスやファッションの大事なところを取り出したビジネスモデルやファッションモデル。
いずれも、複雑に入り組んだ現実の世界を、本質を損ねることなくシンプルに表現している。
そのおかげで、私たちにとって理解しやすいものになっているのである。

プログラマー達もモデルを使う。
いつ使うのか?
建築家が家を建てる前に設計図を描くように、 プログラマーもプログラムを作る前に設計図を作る。
家がドア、 柱、 窓など色々な部品からできているように、プログラムも色々な部品から構成されている。
どのような部品を作り、どのように部品を連携させていくかを考え、複雑な処理をするプログラムを無駄なくシンプルに設計する。
そのときに使われるのがモデルである。
プログラマーが実際に使うモデルには複雑で難しいものもある。
本書では、そのエッセンスを抽出して一般的に使えるようにした最強シンプル思考術「モデルベース思考」が紹介されている。


◾️おわりに

プログラマー達が実際に使うモデルには複雑で難しいものもあります。
本書では、そのエッセンスを抽出して一般的に使えるようにした最強シンプル思考術「モデルベース思考」が紹介されています。
図や絵も使って説明されているので、読みやすいかと思います。
シンプルに考えられるようになりたいという方は、是非読んでみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください