『なぜランチタイムに本を読む人は、成功するのか。』レビュー　81冊目：自己啓発No.19

『なぜランチタイムに本を読む人は、成功するのか。』
著：中谷彰宏

こんにちは、masamariです。

今回は、中谷彰宏さんの『なぜランチタイムに本を読む人は、成功するのか。』をご紹介します。

◾️みんながスマホを出している時が、本を読むチャンス

「時間がない」と言っている人でも、「スマホを見る時間がない」とは言わない。
スマホはスキ間時間にチェックできるからである。
スマホを使うのと同じように、本を読めばいい。
まわりのみんながスマホを出している時が、本を読むチャンスである。
本を読む人は、信号待ちの間にでも読む。
勉強も同じ。
「勉強する時間がなかなかない」と言う人は、勉強する習慣がないのだ。
世界一わかりやすい英語の関正生先生は、「英単語を覚えるべストな時間は信号待ちの間だ」とおっしゃっている。
信号待ちの間に、英単語をいくつでも覚えられる。
ここで、本を読んだり、英単語を覚えたりする人との差がつくのである。

◾️読んだ量が増えると、読む時間は速くなる

問題解決のための本の読み方は、辞書を引くのと同じ。
辞書を引くためには、狙っている単語がわかればそれでいいわけだ。
知りたい英単語の意味がわかったのに、その周辺やZまで読む必要はまったくない。

「本を読むのが遅い」と言う人は、本を読んでいる量が少ない。
最初は誰でも本を読むのが遅い。
英語ができる人とできない人とでは、圧倒的な境目がある。
英語ができる人は、辞書を引くのが速い。
狙っている単語のページを一発でバンと開くことができる。
一発でバンと開けられるのは、英語を聞いている回数が多いから。
英語ができない人は、そもそも聞いている英語量が少ないのです。
それ以前に、英語の辞書を引く習慣がないので、1つの単語になかなかたどり着けない。

「読むスピードが遅い」と言う人は、とにかく速く読む習慣をつけることだ。
そのためには、「こんなことで時間を使っていてはいけない」という気持ちで本を読めばいい。
「お小遣いに限りがあるから、本をそんなにたくさん買えない」と悩む人がいる。
結婚して、子どもがいて、家のローンがあるという人は、本を買う予算が限られる。
「お昼代や友達とのつき合いの飲み会代も全部入ったおこづかいの残りでは、本の予算がそんなに出ない」と言う。
肝心なことは、お金ではなく時間である。

例えば、無限に本代があったとする。
そのお金で無限の本を買い、無限の時間を読書に使うのはもったいない。
本で時間をつぶさないこと。

辞書は、必要な単語にたどり着くために最小限の短い時間で速く引こうと思うのに、本は速く読もうとしない人がいる。
足りないのは、時間でもお金でもない。
限りある本を速く読み、できるだけ読書時間を短くすることが正しい本の読み方なのである。

◾️ランチが、最高の読書タイム

「料理が出てくるまでの間、たいていの人がスマホを出している。
その中で、本を読んでいる人がいる。
中谷さんはサラリーマン時代、ランチタイムはお店が混む前の11時50分に行き、注文して5分間で料理が出てくる中華料理屋さんで食べられていた。
この5分間が私の貴重な読書タイムである。
5分間で食べて、12時からは、コピー室がすいているのでコピーをとる。
この5分間の読書タイムはいまだに続いている。

中谷さんは、朝ごはんを毎日食べに出かけるとのこと。
いつも1冊の本を持って行き、本を読みながら朝ごはんを食べる。
お店にいるのは、食べている時間を含めて実質5分間。
料理が出てくるまでの5分と、食べ終わったあとにアイスティーを飲んでいる間の5分の計約10分間に本を1冊読むと決めている。

中谷さんにとっては、ランチタイムで料理が出てくるまでの間や、朝ごはんの間の10分しか本を読む時間がない。
この時間に本を読み切る必要がある。
中谷さんは毎日、朝ごはんを食べるように本を読む。
メニューの1つと同じだそうです。

もう1つ、中谷さんの中で最も固定されている読書タイムは美容院。
美容院に行くと、仕上がりまで2時間かかる。
2時間分の本を大きいバッグに入れて、目の前に積み上げて座るというのが、読みたかった本がたまっている時に美容院に行く形とのこと。
2時間÷1冊10分で、12冊読む。

美容師さんもわかっているので、いっさい話しかけてこない。
美容院では、他にすることがないので時間がもったいないです。
中谷さんが何十年も同じ美容院に行っているのは、「中谷さんは本を読む時間帯なので話しかけてはいけない」ということがその店で浸透しているから。
「それ、今読んでいるんですか」「何の本ですか」と話しかけると、本に集中できない。
よく知らないお店に行くと「そんなに読むんですか」と聞かれるので、そこから説明することになる。
読書に集中できることが、同じ美容院に行くメリットである。