『超一流の雑談力』レビュー 89冊目:ビジネスNo.56
『超一流の雑談力』
著:安田正
こんにちは、masamariです。
今回は、安田正さんの『超一流の雑談力』をご紹介します。
◾️人の評価は会話開始1分で決まる
雑談の良し悪しは相手に与える自分の印象をガラッと変える。
では、人と人が出会い、話をする。
その時の相手に対する印象や評価はどれくらいの時間で決まるのか?
さまざまな研究の結果、その人に対するおおむねの評価は会話が始まってから1分。
最長でも4分で決まることがわかっている。
「できる」「できない」「信頼できる」「信頼できない」「好き」「好きでない」といった評価は出だしで決まる。
これはつまり、相手に提案したいことやお願いごとがあるとき、気になる人を食事にお誘いしたい場合など、最初にいい印象を与えているかどうかで、そのあとの関係にかなり響いてくる、ということ。
◾️雑談で出すべきでない話題
雑談では「出すべきでない話題」もいくつかある。
代表的なものは、よく言われるように政治の話や宗教の話である。
というのも、政治や宗教は個人の思想が深く関わってくる。
さらに話のテーマが深すぎるために、「雑談」ではなく「議論」になってしまう可能性がある。
雑談の話題は、ある程度の気軽さがないとうまく盛り上がらない。
決して議論をしてはいけないというのは、一つ大事な鉄則である。
では、軽さの代表例である「恋愛」や「下ネタ」はありか?というと、これはケースバイケースになる。
ただ、「基本的にはしないほうがいい」。
確かに、うまくいけば一気に距離を縮められる話題であることは事実だ。
しかし一方で、間違えるととんでもないことになる可能性もあり、「空気を読む力」も必要になる。
特にビジネスシーンではニュートラルな会話を心がけるのが無難。
◾️相手の目を見て、ペースに合わせる
リアクションは大切だが、そもそも、「人の話にうなずかない人」がたまにいる。
これは、コミュニケーションでは絶対にやってはいけないこと。
「話を聞いていない」「話を理解していない」のどちらかに捉えられる可能性が高いので、前提として人の話はうなずきながら聞くもの、ということを覚えておく。
ではそのうなずき方だが、うなずきは、つい無意識にやってしまうもの。
自然に癖がついてしまっているのである。
見直すべきポイントは、目線とうなずくタイミング。
まず、基本的には話している相手の目をずっと見るようにする。
目を見るのが苦手なら、ネクタイのあたりを見ていれば大丈夫。
あるいは、眉間のあたりを見てもいい。
絶対に、目を離してはいけない。
とはいえ、じっと観察するように見つめられると相手も気持ち悪いので、あくまでもソフトに、おばあちゃんが孫の話を聞いているときのようなスタンスを心がけてみる。
目に力を入れない、目尻をやわらかくしたソフトな表情である。
その中で、相手の話すスピードや間の取り方などを見ながら、うなずきのテンポをつかんでいく。
例えば、言葉数の多い人なら小刻みにうなずくことが大切ですし、間が多めの人なら一つひとつのうなずきを深くする。
また、その人が力を込めて語っているところにはより強いうなずきをして、どうでもいい場所でうなずかない、というメリハリもポイントである。
◾️おわりに
普段、相手と話す時は時間などを意識していないですが、自分の印象を良くするためには、「時間」とかそういう要素も意識していかなければいけないですね。
これからは好印象を残すための方法も勉強していこうと思います。