『成功する練習の法則』レビュー 12冊目:ビジネスNo.8
『成功する練習の法則』
著:ダグ・レモフ/エリカ・ウールウェイ/ケイティ・イェッツイ
訳:依田卓巳
こんにちは、masamariです。
今回は、『成功する練習の法則』をご紹介します。
◾️著者について
ダグ・レモフさんは教職を経て、独自の教育で知られるNPOアンコモン・スクールズで代表を務め、現在は同NPOの効果的な教授法に関するプロジェクトの責任者です。
ハーバードビジネススクールでMBAを取得。
エリカ・ウールウェイさんはアンコモン・スクールズでチーフ・アカデミック・オフィサーを務める。
教師、スクールカウンセラー、教育NPOティーチ・フォー・アメリカのスタッフを経て現職。
ケイティ・イェッツイさんはアンコモン・スクールズのトロイ・プレップ小学校校長。
サンフランシスコのジョン・オコネル高校で生徒の学力を飛躍的に向上させた成果で注目された。
◾️無意識にできるようになるまで徹底する
仕事でも何でも無意識に動いてしまうのが理想です。
しかし、経験のないことは実行することができません。
そのためにも練習することが必要です。
何度も何度も練習を繰り返していると、体がそれを覚えて勝手に動くようになってきます。
無意識に動けるようになれば、何かハプニングがあった時でも落ち着いて行動ができるようになれるので、練習する習慣を身につけたいですね。
◾️目的を目標に置き換える
練習をする時には誰もが目的を持っていますが、それでは本物の成果に結びつけられません。
成果に結びつけたいのであれば、焦点を絞った明確な目標に置き換える必要があります。
「目標」と「目的」の違いは次の4つです。
①目標は計測ができる
②目標は管理できる
③計測できること、管理出来ることに加えて、目標には専門的な指導がつき、そのうえでごく少数の項目を正しくやることに集中する
④効果的な目標は練習前に定めておく必要がある
実行する理由がわからないと、その練習内容が正しいかどうかの判断ができません。
何のために実行するのか、目標もなく練習をすると時間を無駄にしかねないので、まずは目標を決めてから行動に移せるようにしたいですね。
◾️得意分野を見つけて磨きをかける
練習する目的のひとつは、まだできないことを、上手く出来るようにすること。
誰でも苦手を克服するために練習をすると思いますが、その逆で自分の得意なことを見つけてそれを強化することを優先した方がいい。
強みを強化することには良いことがあり、それは以下の2つです。
①強みをもっと優れたものにできる可能性が高い
②頂点を極めたい分野で自分が優れていることが再認識できて、前向きな気持ちになれる
結果が出てきて練習することが楽しく思えれば、もっと練習しようと思いさらに上達することができます。
練習を始める前に、まずは自分の長所を把握することが重要ですね。
◾️おわりに
何事も出来るようになるためには、練習が必要になってきますが、ただ単に練習するのではなくどんな方法で練習するかを考えなければいけません。
本書では、練習についての42個のルールが書かれています。
効果的な練習をするためにも、練習する前に読みたい本ですね。