『GIG WORK』レビュー 67冊目:ビジネスNo.45

『GIG WORK』
著:長倉顕太


こんにちは、masamariです。

今回は、長倉顕太さんの『GIG WORK』をご紹介します。


◾️非正規雇用でいいじゃないか

ここ数年で注目を浴びているのは、「正規雇用、非正規雇用の問題」だったりするが、著者は積極的に非正規になれと言っている。
今や安定なんてない時代だから、「正規雇用が安定」なんて思っているうちはむしろ安定なんかからはほど遠くなっていく。

こんな数字がある。
経済協力開発機構(OECD)が公表した統計だが、残業代を含めた全労働者の収入に基づき、「1人当たりの賃金」を各国通貨ベースで算出、指数化した結果、2018年時点での日本人の1時間あたりの賃金は1997年に比べ8.2%減少していたという。
これに対して、イギリスは92%増、アメリカは81%増などは軒並み増加していた。
この数字だけ見ても、これだけ日本の労働者は舐められてるということがわかる。
正規雇用だろうが非正規雇用だろうが舐められてるというわけである

時代を経て今言われているのは、非正規雇用者は仕事のスキルもつきづらい、正規雇用になりづらいみたいな理由で貧困に陥る可能性が高いということ。
だからなんだという話である。
大企業のサラリーマンがスキルが高いとは思えないし、サバイバル能力って意味では弱いと著者は言う。

著者自身も非正規雇用みたいなもので、正規雇用されている人よりもはるかに収入は高いはず。
ようは正規雇用だろうが非正規雇用だろうが、どっちでもいいということである
それは雇う側が勝手に決めていることである。
所詮は相手次第。
自分の人生は自分で決めればいい、ただそれだけ。


◾️時間の無駄遣いをなくせ

まずは無駄な時間を徹底的になくしたい。
ではどういう時間を無駄と言うか。
それは、他人に支配されている時間である。
会社員の場合は、起きている時間の大半は他人に支配されるわけで無駄だらけだ。

特に、私たち日本人は「みんなと同じことをする」という教育を受けているが故に、赤信号みんなで渡れば怖くない精神が強い。
その結果、群れたがる人が多い。
だから、著者は群れないようにするべきと言っている。
著者の好きな言葉に寺山修司さんの、
「弱いから群れるのではない。群れるから弱いのだ」
という言葉があり、まさにその通りだとおっしゃっています。
他人に奪われる時間を徹底的に排除するためにやった方がいいことは以下の5つ。

①電話に出ない
他人からかかってくる電話ほど迷惑なものはない。
ということは、自分もかけないようにした方がいい。

②会社を辞める
通勤、会議、飲み会など無駄の宝庫である。
会社は働く場所、働く人、働く時間も選べない地獄とも言える。

③同窓会に出ない
過去に生きるのはやめる。
未来に生きようと思えば、過去の人たちと群れるほど無駄なことはない。
飲み会に行くかどうかの基準は、そこに知らない人がいるかどうか。

④平日休みにする
土日、お盆、正月といった多くの人と休みをずらす。
こういった日はどこも混むからである。
こういう時こそ篭るべきだ。

⑤移動はタクシー
タクシーの中はあらゆることができる。
少し寝ることもできる。
自分一人になれて、他人に時間を奪われることはない。


◾️おわりに

私自身、正規雇用と非正規雇用について意識していたが、よくよく考えてみると、今の時代はあまり関係のない気もしてきました。
もっと幅広い考え方を持っていこうと思えました。
他にも常識外れな考え方ばかりで、とても新鮮な気持ちになれました。
気になる方は是非読んでみてください。

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