『7日間で成果に変わるアウトプット読書術』レビュー 72冊目:自己啓発No.15
『7日間で成果に変わるアウトプット読書術』
著:小川仁志
こんにちは、masamariです。
今回は、小川仁志さんの『7日間で成果に変わるアウトプット読書術』をご紹介します。
◾️本を読む目的の設定
当たり前のことだが、何でも目標を設定すると効率が良くなるもの。
ただ、漫然とやるのとは大違い。
だから読書も目的を設定する必要がある。
例えば、何か具体的な情報を得るために読むのか、知識を身につけて賢くなるために読むのか、それとも企画を作るために参考にするのか、あるいは純粋に楽しむだけというのもありだと思う。
とにかく何か目的を設定する。
そうすることで、読み方にもメリハリがきいてくるし、目的をより効率的に達成することができる。
例えば、ある情報を得ると明確に決めて読むなら、その情報に関する箇所だけ重点的に読んで、あとは飛ばし読みということも出来るし、その本の全体の趣旨を知りたいということなら、まとめが書いてあるような部分を中心に読み、かつそれを繋ぎ合わせて要約をつくる感じで読み進めていくのがいい。
とりわけアウトプットのために読書をする場合は、目的なしに読むということは考えられない。
逆に言うと、アウトプットするためには必ず目的を設定しなければいけない。
例えば、スピーチをするために参考にするというのと、読書感想文を書くために読むというのとでは、読み方が全く異なってくる。
スピーチのためであれば、ざっと概要を押さえて、いいフレーズを2、3ピックアップするくらいでいいが、読書感想文のためとなると、かなり詳細に筋を追っていかなければならない。
◾️難解な本の読み方
難解な本は、ただ精読すれば理解できるというものではない。
難解な本を読むというのは、いくら字面だけを追っても理解出来ないようにできているからである。
そもそも本が難解だということは、文章が難解だということ。
文章が難解である理由は次の2つである。
①理論構造が複雑であるため
これはじっくり時間をかけて、様々な解釈をしているうちにわかってくる。
その場合、もちろんその一文だけでなく、前後の文脈を考慮する必要はある。
でも、時間をかけてよく考えれば理解不可能ではない。
②背景知識がないとわからないような記述になっているため
問題はこちらである。
背景知識が求められているような場合には、もういくらその本と格闘しても時間の無駄。
そういう時は、すぐに背景知識に当たる必要がある。
逆に言うと、その本だけ読んでいても理解出来ないものが、背景知識を別途学習することで、楽に理解出来るようになるのである。
例えば、ミラン・クンデラの『存在の耐えられない軽さ』は、映画化された作品とは別物かと思われるほど難解。
何しろいきなりニーチェの永劫回帰の話から始まるのである。
しかも、読み手がそれを当然理解しているものとして書かれている。
そのため、いきなり躓くわけである。
こういうのは、もうニーチェの思想の概念を調べてから読むより他ない。
◾️おわりに
私自身、本を読む時に何となく読んでいることがほとんどかもしれません。
そんなことでは全然成長出来ないですね。
これからはもっと目的を決めてから読むことを意識していこうと思います。