『「深読み」読書術』レビュー 79冊目:自己啓発No.18
『「深読み」読書術』
著:白取春彦

こんにちは、masamariです。
今回は、白取春彦さんの『「深読み」読書術』をご紹介します。
◾️読んだ分だけ、頭の働きは確実によくなる
本を読まないよりは読んだほうが、人間世界の論理と秩序がより早く理解できるようになるのは確かである。
だからといって、残念ながら、たった数冊の読書ですごく生きやすくなるというわけでもない。
ただ、読むことによって論理と秩序がわかるようになると、同時に付随した知識も入ってくるから、知識が少ない人よりは生活や仕事において、やや有利になるだろう。
もちろん、その知識を応用して巧妙な悪行をすることもできる。
つまり、本を読むことで、自分の可能性が多くの方向へと広がることは明白である。
例えば、格別に意識されることはないだろうが、現代の生活においては電子メール、書類やいろんな形での通知などたくさんの文章を読んで正確に理解しなければならない場面がとても多いものだ。
普段から本を読む習慣があれば、さまざまな文章を読むときに困難を覚えなくなるのは当然である。
文章を読めないよりは読めたほうが可能性が広がるのは言うまでもない。
◾️人間関係で迷ったとき、悩んだときは本を読め
本を読む習慣が身についているならば、書かれていることはもちろん、誰かが言ったことについても、その論理の構造が自然とつかめるようになる。
そうして、書かれたものや、言われたことの論理からその信悪性をはかることができる。
またそれは、自分自身のことについても応用がきく。
つまり、自分が思い悩んでいること、自分にとって問題となっていること、などについて整理整頓がしやすくなるのである。
自分の内面にある瑣末なものについて整理整頓や掃除ができれば、くだらない考えをできるだけ排除することができる。
くだらない考えとは実は「考え」といったものなどではなく、その中身は妄想や不快な記憶やいっときの強い感情である。
それらは自分の中から自然に生まれてくるものではない。
他人が言ったことや他人の意見、他人からの視線、他人の態度、等々を必要以上に気にし続けることから発酵してくる不快な匂いである。
本を読むことで、それらをつまみ出して棄てることができるようになる。
このゴミ出しはつまらない思い悩みから自分をすっきりと解放してくれる。
同時に、自分の時間が増える。
なぜなら、これまでは種々のつまらないことへの思い悩みで時間をみすみす浪費していたからである。
こういう心の整理とでもいうべきことが以前よりも簡単にできるようになるのは、本を読むことによって、物事とその関係を整理して理解し、その軽重、有用無用、意味無意味を判断するという訓練が、自分で意識しないうちにできるようになるからです。
それこそが、読書によって得られる最初の知性なのである。
◾️おわりに
本書の目的は、アウトプットよりもインプットが重視されているかと思います。
効率的に読むにはどうすればいいか、どんな本を読んだ方がいいかなど、本の読み方をメインに紹介されています。
気になる方は読んでみてください。