『1分で頭の中を片づける技術』レビュー 87冊目:ビジネスNo.54

『1分で頭の中を片づける技術』
著:鈴木進介


こんにちは、masamariです。

今回は、鈴木進介さんの『1分で頭の中を片づける技術』をご紹介します。


◾️何が求められているか理解することから始める

物事には必ず目的がある。
仕事も同様だ。
そして、目的を達成することで評価につながる。
たくさんある情報を頭の中でいったん整理して、「使える情報」を選び出し、自分の正しい判断に基づいて加工し、その目的達成のために使えるようにすることが、自分に求められていることであり、情報を集める本当の意味である。
そうでないと、自分が仕事をする必要がなくなってしまう。

たしかに数年前までは、知識があるだけで重宝された。
だが今はネットが発達したことで、誰もが同じ情報にアクセスしやすくなっている。
そのため、情報量や知識の量だけでは競争には勝てなくなってきた。

たくさん情報収集しておくと、頭が良くなったような気になるし、上司や取引先に質問されても一応の受け答えはできるので、安心だろう。
しかし、その安心感はときに敵になる。
人は安心していると、その状況を保とうとする性質があるため、自分自身を高めることをしなくなってしまうからである。

独自の視点で情報や知識を捉え、それをしっかりと頭の中で整理し、自分ならではのカタチに加工したものを発信してはじめて、ほかの人と差別化され、存在意義を見出され、評価される時代に、情報を持っているだけでは置いていかれる一方である。

情報の整理もしないままで、情報の蓄積をしても、それはただの情報であって、自分のものではない。

自分を評価するのは、自分がどう考えているか、である。


◾️論理を捨てて、より感情を大切にする

非常時の"MY基準"は、これまで経験したことのある非常事態の際のあなたを振り返り、どうだったかを思い起こしながら、決めていく。
また、次のことを前提にさひる。

論理を捨て、感情をより大切にする。

著者のルールでいうと、①「直感」②「好きか嫌いか」③「全体的な方向性」が当てはまる。
相想定外のことが起きると、頭も心もパニックに陥り、冷静な判断が難しくなる。
そのことを受け入れ、方向性としてだいたい合っていると思えるならOKにしてしまう。
通常時より当然アバウトになるが、言い換えると、ある程度は整理できるということ。
非常時に少しでも多くのことの整理ができると、その先にすべきことが見えてくるので大切である。
ちなみに、4つめのルールにA先輩という「他人目線」が入っているのは、出来事の度合いによっては、パニックがなかなか収まらないこともありえるため。
パニックに陥っている時に、いくら自分のやり方でやっても、それは無意味というもの。

信頼できる他人の力を借りるのも、非常事態においては大切である。

著者は、東日本大震災が起きたあと、商談中であった仕事のすべてが中止か延期になり、この時ばかりは、さすがにパニックになったが、この4つのルールがあったので翌週から活動を始め、結果、経営危機を乗り切ることが出来たそうです。

ルールがあったから、次にすべきことがわかり、立ち止まらずにすんだのである。
行動に合わせて頭が動くこともある。
そのためにも指針をつくっておくと良い。


◾️おわりに

論理的に考えることも大切ですが、時には論理的に考えず、感情を大切にした方がいいのかもしれません。
何事もバランスが大切ということですかね。
論理思考力を磨きつつ、自分の感情なども大切にいていこうと思います。

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