『仕事と人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい』読書レビュー 143冊目:ビジネスNo.101
『仕事と人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい』
著:金川顕教
こんにちは、読書好きのmasamariです。
今回は、金川顕教さんの『仕事と人生を激変させるなら99.9%アウトプットを先にしなさい』をご紹介します。
◾️1万時間にインプットは含まれない
「1万時間の法則」を、聞いたことがある人もいるでしょう。
これは何か1つの分野で一流になるには、最低1万時間が必要であるという考え方である。
著者は一流になりたいと思っているので、この1万時間をいつも基準にしてきた。
やるからには、最高の結果を得たい。
だからこそこれまでも、ビジネスのみならず、公認会計士試験や、筋トレをする時も、ここを目指して著者取り組んできた。
1万時間が一流を目指すための時間なら、二流、三流はどうでしょう。
例えば著者が大学時代、公認会計士試験に合格するために勉強した「簿記」を例にとると、簿記は約100時間勉強すると2級の資格を取ることができる。
ここでまずは三流になれる。
次に簿記1級を目指すなら、合計1000時間の勉強が必要である。
でもこれに合格すれば二流になれる。
著者は税理士ではなく公認会計士を目指したので、1日5時間を約3年半、合計1万7500時間を費やした。
その結果、一流と言われる公認会計士試験に合格した。
これはビジネスでも同じである。
100時間しか取り組まなければ三流にしかなれない。
1000時間取り組んで二流、1万時間費やしてはじめて一流になれる。
そして年収もこれに比例する。
一流のビジネスマンの年収が5000万〜1億円なら、二流は1000万円、三流は300万円といったところだろうか。
三流は月に20万円しか稼がない人である。
1日10時間、仕事に費やしている人は、1か月で300時間、1年間で3600時間になるので、3年続ければ一流が見える。
「なんだ、3年なら簡単じゃないか」と思った人もいるかもしれない。
でも注意しなければならない。
この1万時間に、インプットの時間は含まれない。
一流になるために通う「セミナー」や「講演会」、あるいは「ビジネス書の読書」といったインプットの時間は、1万時間にカウントされない。
なぜならアウトプットの時間を1万時間とってこそ、一流になれるからである。
◾️最速で結果を出したいならアウトプットからはじめる
インプットは仕事の成果ではない。
セミナーで一生懸命勉強しただけでは、仕事ができるようにはならない。
インプットはただの幻想。
そういうことである。
料理も同じ。
料理を覚えようとする時、まずは本を何冊も買いこむ人がいる。
でも本を読んでも、一生、料理はできない。
本気で料理を覚えたいなら、本より先にスーパーに行って食材と鍋を買って手を動かす人のほうが早い。
この時もしもわからないことがあったら、そこではじめて調べればいいのだ。
「究極のカレーの作り方」のレシピを読んだところで、カレーが作れるようになるわけではない。
とにかく作ってみるという行動(アウトプット)こそが結果を生むのである。
日本人は真面目なので、何かをやりはじめる時、「最初にインプット(準備)を十分にしなければいけない」と思っている人が多くいる。
でも成功したいなら考え方は逆。
最小限のインプットをしたらすぐアウトプットを始める。
それでこそ最速で結果を引き寄せる。
早く行動を起こせば、その分、早く結果が出る。
それが自信につながり、仕事が好きになる。
仕事を好きになれば、さらに大きな結果が出る。
つまりアウトプットこそが、実は重要なインプットにもなるのである。
◾️人は体を動かしたことだけ記憶している
人間は頭で覚えるよりも、体で覚えるものである。
例えば車の運転がそう。
教習所のテキストを読んだだけで、完壁に運転ができるようになる人はいない。
不思議なもので、「これまで行きたいと思った国を覚えていますか?」と聞かれたら、全部覚えている人もまずいない。
でも「今まで行った国を覚えていますか?」と聞かれれば、ほとんどの人は覚えているはず。
「行きたい国リスト」は書けなくても、「行った国リスト」を書けるのは、自分が実際に体を動かして、様々なことを記憶しているからである。
ビジネスでも結果を出したいのなら、積極的に行動、つまりアウトプットすることだ。
誰かに話をした経験、紙に書いた経験、お金を使った経験、人と会った経験、会議でプレゼンした経験、誰かに教えた経験、こうしたアウトプットの経験は、「読む・見る・聞く」といったインプットの経験より、はるかに多くの結果を与えてくれる。
◾️おわりに
「1万時間の法則」については知っていましたが、読書の時間も1万時間に含まれると勘違いしていました。
やはりアウトプットしなければ意味が無いんですね。
本書ではアウトプットの方法について紹介されていますので、気になる方は是非読んでみてください。