『伸びる30代は、20代の頃より叱られる』読書レビュー 149冊目:自己啓発No.32
『伸びる30代は、20代の頃より叱られる』
著:千田琢哉
こんにちは、読書好きのmasamariです。
今回は、千田琢哉さんの『伸びる30代は、20代の頃より叱られる』をご紹介します。
◾️伸びる30代は、いつでもクビになる覚悟がある。
沈む30代は、クビは死刑宣告と解釈する。
世の中には、二通りのビジネスパーソンしかいない。
会社のために働くビジネスパーソンと、自分のために働くビジネスパーソンだ。
会社のために働くビジネスパーソンは、所詮他人のために働いているわけだから、すべてにおいて他人事であり、妥協癖がある。
おまけに、「自分はこんなに会社のためにやっている」とおごり高ぶっており、感謝の気持ちがない。
結果として、仕事もイマイチ詰めが甘く、人間的魅力も乏しい。
だから、今の会社にしがみついていなければ、この先は絶対に生きていけないということが、自分自身でもよくわかっている。
会社のために働いているビジネスパーソンが、世の中で一番恐れていることは「クビ」であり、彼ら彼女らにとっては死刑宣告に匹敵すると言っていい。
一方、自分のために働くビジネスパーソンには妥協がない。
何よりも自分自身を磨いていくことに結び付けるから、事に対してのスタンスは、強烈な当事者意識をもっており、雑用に至るまで、とにかく厳しい。
「こんなに仕事を通して自分を高めさせていただいている」といつも感謝の気持ちでいっぱいだ。
結果として、仕事もよくできて会社に多大な貢献をしており、人間的魅力にもあふれている。
別に、今の会社にしがみついていなくとも、好不況に関係なく転職先は引く手あまただし、いざとなったらいつでも独立できる。
理不尽な対応をされてまで会社に残る必要性はどこにもない。
自分のために働いているビジネスパーソンは、いつでもクビになる覚悟がある。
それがまた、周囲にとって魅力的に映る理由なのだ。
会社のためなどと椅麗ごとを言って他人事で働いてはならない。
あくまでも自分自身のために、当事者意識をもって働くのだ。
◾️伸びる30代は、口約束に命をかける。
沈む30代は、口約束を軽んじる。
30代にもなると、人望のある人とない人の差は歴然である。
ビジネスに限らず、人生全般において、人望のあるなしがその人の成功度合いを決定づける、といっても過言ではない。
実は、人望を構築していくのは簡単である。
口約束を100%死守していくことである。
紙面上の契約書を重んじるのは当たり前であり、誰でもそれは守らなければならないと思うだろう。
仮に守っても、それは当たり前の話であって、そこに感動など生まれない。
ところが、証拠の残らない口約東をきちんと守る人がいたらどうか。
自分が単に社交辞令のつもりで言ったことを、相手がきちんと憶えていて、それを行動で示してくれたとすれば、すこぶる感動するはずだ。
伸びる30代が、仕事上で最も重んじるのは口約束である。
口約束は命がけで守り、社交辞令をとことん嫌う。
「近いうちに食事でもしましょう」と言われようものなら、すぐさま目の前で手帳を取り出して、「この日とこの日は空いていますが、いかがでしょうか」とその場で決めてしまう。
口約束を単なる社交辞令で終わらせない人生は、こうした日常のささいなことから始まる。
一方、沈む30代は口約束を軽んじる。
日常の会話の大半が社交辞令であり、自分でも嘘をついている自覚すらない。
そのくせ自分の子どもには、「嘘をついてはいけません」としつけているから質が悪い。
顧客や同僚とは「言った」「言わない」論でトラブルが日常茶飯事であり、瞬く間に信頼を失って人望をなくしていく。
これは夢を実現する人としない人の違いも同じことである。
目の前のささいな口約束を確実に守っていくことが、人望を構築していくスタートなのだ。
◾️おわりに
30代で伸びるには20代をどう過ごすべきかのヒントが紹介されています。
気になる方は是非読んでみてください。