『学び効率が最大化するインプット大全』レビュー 36冊目:ビジネスNo.24
『学び効率が最大化するインプット大全』
著:樺沢紫苑
こんにちは、masamariです。
今回は、樺沢紫苑さんの『学び効率が最大化するインプット大全』をご紹介します。
◾️インプットは「量」より「質」を重視
ほとんどの人は、「質」はそっちのけで、「量」を目指している。
それが、自己成長できない理由のひとつかもしれない。
「月にホームラン本を1冊読む人」と「月に三振本を10冊読む人」であれば、前者の方が自己成長する。
※ホームラン本=非常に気付きと学びが多い、座右の書にしたい密度の高い本
※三振本=対した学びが得られない内容の薄いハズレ本
前者であれば、必要とする時間も少なくて効率がいいのです。
また、「月にホームラン本を1冊読む人」と「月にホームラン本を3冊読む人」であれば、後者の方が自己成長します。
「内容が濃い本」であれば、当然たくさん読んだ方が、より多くの学びを得て、成長も大きいです。
インプットは「質」が先で、「量」は後でいいのです。
◾️インプットの精度を高めるには
インプットは「質」が重要だが、世の中の多くの人は質の低いインプットをしていて、結果、そのほとんどを忘れている。
ほとんどの人は、情報の選別をしていない。
ダーツに例えると、ダーツの的を見ないで矢を投げているようなものです。
それでは当たるはずがありません。
自分にとって「本当に重要な情報・知識」に狙いを定めて、ピンポイントで集めることで、時間を短縮でき、アウトプットも効率的に行えるようになる。
そもそも「必要のない情報」は、「見ない」「接触しない」、つまり情報を「捨てる」努力が必須です。
◾️「なんとなく」読む、聞く、見るのはNG
"インプットとは、「読む」「聞く」「見る」ことである"
行為としては正しいと言えるが、授業を50分聞いて、その内容をほとんど覚えていなければ、脳に情報が入力されていないため、インプットとは言えない。
「偽物のインプット」です。
"「読む」「聞く」「見る」ことによって、情報を得て、それを記憶にとどめる"ことがインプットの定義となります。
「なんとなく読む」のではなく「注意深く読む」、「なんとなく聞く」のではなく「注意深く聞く」、「なんとなく見る」のではなく「注意深く見る」ことが重要です。
◾️おわりに
本書では、「アンテナを立てる」「情報宅急便の構築」「情報図書館の構築」など、「インプットの精度」を極限まで高める方法について説明されています。
私たちはスマホなどを使い、ネットから毎日多くの情報を得ていますが、情報吸収率(記憶に残っているもの)は、わずか3%と言われています。
本書で書かれている方法を実践すれば、その3%ほどの情報吸収率が90%以上に高まるはずと著者はおっしゃっています。
実践して、インプットの精度を高めていきたいですね。