『チャンスは「ムダなこと」から生まれる。』レビュー 40冊目:自己啓発No.8
『チャンスは「ムダなこと」から生まれる。』
著:中谷彰宏
こんにちは、masamariです。
今回は、中谷彰宏さんの『チャンスは「ムダなこと」から生まれる。』をご紹介します。
◾️面倒くさいことに、価値がある
職人の仕事は、「ムダなこと」とか「面倒くさいこと」の集積。
面倒くさいことをするから、価値のある素晴らしい作品が生まれる。
著者が主催する中谷塾の授業では、たくさん板書をされるそうです。
コピーを配った方が早くて効率はいいですが、コピーを配ると、それをノートに貼って終わってしまいます。
それでは生徒のためにならないので、あえて板書をしているそうです。
なぜ板書かというと、板書を写す作業の中では、どうしても頭を使うからです。
頭を使うことによって、その事について深く考えるようになり、記憶にも残りやすくなるのです。
◾️プロとは、無駄な準備のできる人
一流のデザイナーほど、たくさんの案を出して、その中から選んでもらう形にする。
例えば、A〜Cの3案を出したら、使わなかった2案はムダになりますが、一流はそのことに対して、少しもムダだと感じません。
一流は、考えた時点で自分の中にアイデアがあったのだから、それでよしとするのです。
負けたプレゼンをいくら研究しても、ボツが採用に変わることはありません。
負けた後の研究は、勝ち負けにはムダです。
済んだ結果を覆すためにするのではなく、次回の勝ちのためにムダなことをするのです。
ムダなことは、相手のためでなく、自分のためにするのです。
◾️やりがいは、ムダなことをする中にある
やりがいは、効率の中にはない。
効率よくしているからやりがいが無いのです。
やりがいはムダなことをするところから生まれてくる。
ムダなことは、自己満足であり、これが「当番」と「係」との違いです。
掃除当番は、サボるほど得で、わからないところはしないでおき、手間が省けたらラッキーです。
その一方、飼育係は、台風の時は休みの日であっても様子を見に行きます。
自分の飼っているものが心配だからです。
ここにやりがいを感じる。
ムダな手間から楽しみが生まれる。
ムダな手間をかけられる人は、ほめられるからしているわけではなく、ムダな手間をかけることで、自分が楽しくなることを知っているから、しているのです。
◾️おわりに
面倒だなと思っていることほど、後々生きてきて、価値のあることなんですね。
一見ムダだと思うことでも、とりあえずやってみる習慣をつけようと思います。