『トヨタの失敗学』レビュー 51冊目:Business No.32
『トヨタの失敗学』
著:(株)OJTソリューションズ
こんにちは、masamariです。
今回は、『トヨタの失敗学』をご紹介します。
◾️失敗は改善のタネ
トヨタの現場では、ミスや不良、トラブルなどが山ほど発生する。
個人ベースで見れば失敗も数多くある。
しかし、社内で「失敗」という言葉は使われないし、会議などで問題やトラブルの対策について話し合う時にも「失敗」という言葉は出てこない。
トヨタで『失敗』の代わりによく使われるのが『問題』や『不良』といった言葉である。
これらは発生の原因を突き止めて、解決していくべきものです。
だから、必ず前進する。
しかし、失敗は『失い、敗れる』と書くように失地回復できず、そこで歩みを止めるイメージ。
どんな問題やトラブルが起きても、失敗として片づけることなく、必ず挽回し、前へ進むことができると考えられている。
失敗は仕事を改善するチャンスです。
トヨタといえば、「改善」というイメージをもつ人は多い。
改善はトヨタ生産方式の柱となる考え方であり、現在ではトヨタ以外の製造業でも改善活動が盛んに行われている。
改善によって、現場のムダや問題を徹底的に排除し、仕事の生産性を高めることができる。
トヨタにとって、現場で起きる問題や不良、ミスといったものは、すべて改善の対象になる。
それらが再発しないような対策をとることによって、仕事の生産性は高まっていくからです。
トヨタでは「失敗は改善のタネ」なのです。
◾️「問題がない」が大問題
失敗が起きるには、必ず原因がある。
原因となる問題をつかみ、解決していくことが失敗を防ぐことになるが、問題自体が見えていない場合がある。
「ヒト・モノ・カネ・時間」などあらゆる面で余裕がある職種は、問題があることに気づきにくくなる。
問題が起きそうになっても、リソースがたくさんあるので、人海戦術や力業でなんとかできてしまうからです。
そのような企業では、失敗のタネをたくさん抱えたまま走り続けることになり、いずれ大きな失敗に見舞われることになる。
⚫︎余裕がありすぎると問題が見えなくなる
トヨタの現場では、ある意味で問題だらけである。
問題が起こらない日はないといってもいいくらいです。
不良が出たり、作業が遅れたりすることはよくあるため、すぐに問題に直面することになる。
なぜ、問題がすぐに顕在化するかというと、トヨタは「ジャスト・イン・タイム」という生産方式を導入しているから。
これは「必要なものを、必要なときに、必要なだけつくる」という考え方で、現場でさまざまなムダを排除している。
在庫や人員など、必要以上の余裕を持たないため、問題が発生するとフローが滞ってラインが止まってしまう。
だから問題が顕在化しやすい。
◾️おわりに
私自身は、問題が起きた時、その場しのぎの行動しかしてないことが多いです。
別の日に同じような問題が起きても、同じように行動して根本的な原因の解決が出来てません。
これからはその根本的な原因をすぐに解決することを習慣にしていこうと思います。