『問題解決のためのセパレート思考』レビュー 52冊目:ビジネスNo.33
『問題解決のためのセパレート思考』
著:鈴木進介
こんにちは、masamariです。
今回は、鈴木進介さんの『問題解決のためのセパレート思考』をご紹介します。
◾️「セパレート思考」は、問題解決の特効薬
「セパレート思考」とは、頭の中にある選択肢を「価値があるもの」と「価値がないもの」にセパレート(仕分け)し、適切な決断を可能にする思考法である。
ひと言で言うと、「頭の中の整理整頓法」。
衣替えの季節に、「いる服」と「いらない服」を仕分けるように、頭の中も仕分けしながら整理していく。
思考の整理は、本来集中すべきことに集中し、その人や会社が持つ価値を最大限に引き出してくれる。
ポイントは、紙に書き出しながら整理した方がいいということ。
頭が良い人ほど、無意識のうちに自分の頭脳を過信し、頭の中だけで答えを出そうとしてしまう。
様々な選択肢が混在して絡み出すと、それを解きほぐすのは容易ではない。
それに対する方法は、頭の中で絡まり合った選択肢をいったん、「価値があるもの(今使えるもの)」と「価値がないもの(今使えないもの)」に仕分けすることです。
複数の選択肢が絡まり合って大きなままだと、何から手をつければいいのか見えてこない。
2つに仕分けをすることで、「今どこに集中すべきなのか」「本質は何なのか」が瞬時に見えてくる。
これは、決断のスピードを高め、問題の処理速度をも速めてくれる。
◾️ついていきたくなるリーダーの目標設定法
方向音痴なカーナビが付いた車でドライブに行こうと思わないのと同じで、目標が不明確なリーダーについていこうと思わないもの。
しかし、実際には多くのリーダーが、目標を立てる際に頭の中が整理されておらず、文字と気合いだけが独り歩きしている。
目標は、いつも量と質の両面を明確に仕分けして、整理することが求められる。
量的目標は「定量目標」といい、主に、数値で表現され目に見えやすく短期的なもの。
質的目標は「定性目標」といい、やや範囲が広く、中長期的なものを目指す。
野球で例えれば、定量目標は「3年後の甲子園出場、平均打率2割8分」など、定性目標は「下半身の強化、攻撃力の強化」などです。
リーダーに求められる目標設定は、頭の中で「定量」と「定性」に仕分けして、2種類の目標を明確にすることです。
◾️おわりに
私自身も頭の中で考えてしまうところがあります。
悩み始めた時は、まずは紙に書き出すようにしていこうと思います。
また、何か始めようとする時は、この本に書いてある目標設定法を取り入れていきます。