『マンガでわかる!マッキンゼー式リーダー論』レビュー 58冊目:ビジネスNo.38
『マンガでわかる!マッキンゼー式リーダー論』
著:赤羽雄二
こんにちは、masamariです。
今回は、赤羽雄二さんの『マンガでわかる!マッキンゼー式リーダー論』をご紹介します。
◾️リーダーにありがちな「自分でやったほうが早い」症候群
プレイヤーとして一流だった人は、自分の仕事が失敗したり、当初の目標から大きくはずれてしまったりすることが、とても許せない。
それがまた、悪循環を生んでしまう。
リーダーにありがちな「自分でやったほうが早い」症候群が、まさにこれである。
優秀なプレイヤーがマネージャーになるとよく起きる現象です。
優秀なプレイヤーは自分に厳しいが、他人に対しても厳しい人が多い。
部下であっても、失敗を見逃すことができない。
部下やメンバーが仕事を早くこなせなかったり、うまく進められなかったりする理由にまで思いを馳せられず、「やる気がない」とか、「真剣に仕事に向き合っていない」と思ってしまうのである。
◾️できると思っている人ほど「話を聞かない」
部下に信頼される上司になるもっとも簡単な方法は「話をしっかり聞くこと」。
非常にシンプルな話だが、これができるだけで、リーダーとして成功する。
ただ、これができない人が実に多い。
「話をしっかり聞く」には、2つの要素がある。
まずは、相手目線に立つことから。
相手が「言いたいことを全部伝え、気持ちを全部吐き出した」と感じられるまで話を聞く。
そういうと、「言いたいことを全部聞いていたら何時間あっても足りない」という反応が返ってくる。
ところが、実際はそんなことはない。
なぜなら、一度でも気持ちを全部吐き出せれば、それ以降のコミュニケーションがもっと短くても十分になっていくからである。
自分の言いたいことを最後まで丁寧に聞いたもらうという経験は、時間のない社会人になると意外に無い。
多くの場合、部下やメンバーはその一度の経験で感動し、上司やチームリーダーを信頼してくれるようになる。
したがって、一度、部下の気持ちを全部吐き出させる機会を設けると、「何時間あっても足りない」という状況とはむしろ真逆の状況を作れる。
もう1つは、自分が相手の気持ちを解釈するまで、真剣に話を聞く。
部下の報告、相談には一応付き合うものの、上の空で聞く上司は、すぐに見透かされるろ
相手に気持ちを吐き出させること、そして、自分が相手の気持ちを解釈することを可能にする方法が、「アクティブリスニング」である。
きちんと解釈し、反応することで、相手の気持ちや本音をうまく引き出しつつ、信頼を得る、非常に効果的な部下マネジメント手法です。
◾️おわりに
「話をしっかり聞くこと」。
簡単そうなことですが、私自身、実際には出来ていないですね。
どうしても「自分はわかっている」とか、「そんなことを聞きたいんじゃない」と考えてしまって、途中で話を聞くのをやめて上の空だったりします。
逆の立場で考えてみると、自分の話を聞いてもらえると嬉しく思えるので、本書を活かしてもっと話を聞くことに徹していこうと思います。