『大人のための読書の全技術』レビュー 64冊目:自己啓発No.13

『大人のための読書の全技術』
著:齋藤孝


こんにちは、masamariです。

今回は、齋藤孝さんの『大人のための読書の全技術』をご紹介します。


◾️本を読むためのルールをつくることから、自分の読書スタイルを構築する

まず、何よりも大切なのは、自分の中でルールをつくること
例えば、「電車に乗ったら携帯をやめて本を読む」と決めてしまう。
通勤・通学の時間の積み重ねはバカにできない。
電車の中では、携帯電話はいじらないようにして必ず本を読む、ということをルールにすれば、読書を習慣にする第一歩が踏み出せる。

あるいは、「1日のうち1時間は必ずカフェに入って本を読む」というルールを決めてもいい。
カフェというのは、ある程度リラックスできる空間であると同時に、公共的な緊張感もあり、1時間程度集中して読書するには、なかなか適した場所である。
今はコーヒー1杯200円台のカフェもあちこちにあるから、1日1回、30日利用したとしても6000円程度で済む。
お金を払って空間と時間を確保するわけだから、携帯なんていじって浪費するのはもったいないということになる。


◾️読書量を増やすことで知識を蓄積し、読書のスピードと理解力が上がっていく

当たり前のことだが、1冊読んでいる人と1000冊読んでいる人では、読書の質と量が違う。
読む速度も違えば、理解力にもかなりの差が出てくる。

ここで重要なことは、読書の質が高い人は量も処理できるし、量を処理できる人は質も高いということ。
読書をすればするほど、質量ともに向上していく。

さらに、読めば読むほど、1冊あたりの労力は小さくなっていく。
例えば、10冊しか読んだことのない人が1冊読むのには、たいへんな労力を必要とする。
しかし、100冊も読めば徐々にコツがつかめるようになって、101冊目を読むのはずいぶん楽になる。
さらに1000時までいけば、もう達人の域に達しているだろう。
労力などいっさい感じず、あっという間に、要点のすべてをつかめるようになるはず。

なぜ読めば読むほど楽に、速く、正確になっていくかというと、本は知識で読んでいるものだからである。
それゆえ、読書においては、知識の積み重ねがそのまま実質的な意味を持っており、量を重ねていくことで質的な変化を起こす…いわゆる量質転化が起こる。

では、どうすればいいか?

まず、自分がたくさん読みたい分野の本を、集中的に何冊か読んでみる。
そうすると、その分野の知識が効率的に蓄積され、6〜7冊読み終わった頃には、もう8割以上のことが理解できている状態になる。
その結果、はじめて手に取った本でも、残り2割だけを理解すればいいということになる。
そうして、あっという間に読破できるようになるのである。


◾️おわりに

本書では、読書を習慣にする方法をはじめ、読書の質を上げる、アウトプットの技術などのテクニックが紹介されています。
読書に関するテクニックを身につけたいという方は、是非読んでみてください。

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