『やらないことを決めなさい』レビュー 4冊目:ビジネスNo.2
『やらないことを決めなさい』
著:鳥原隆志
こんにちは、masamariです。
今回は、鳥原隆志さんの『やらないことを決めなさい』をご紹介します。
◾️著者について
鳥原さんは株式会社インバスケット研究所代表取締役で、インバスケット・コンサルタントでもあります。
大手流通業にて精肉や家具、ワインなどさまざまな販売部門を経験し、スーパーバイザー(店舗指導員)として店舗指導や問題解決業務に従事します。
昇進試験時にインバスケットに出合い、研究とトレーニングを開始しました。その経験と問題解決スキルを活かし、現在の株式会社インバスケット研究所を設立されました。
日本のインバスケット第一人者として、最近は国内だけではなく海外でも活動しています。
◾️そもそもインバスケットとは?
まだ決裁がされていない書類が入った「未処理箱」を意味します。
制限された時間内に主人公の立場になりきり、お客様からのクレームや部下からの相談など、どの職場でも起こりうるような案件を、的確に、かつ迅速に、精度高く処理を行うことができるのかを測るビジネスシミュレーション演習のことです。
◾️優先順位とは、仕事の順番を決めることではない
優先順位の本質は、「やること」と「やらないこと」を決めることです。
例えば今日やるべき仕事が10件あったとします。それを1~10まで順番を付けるのではなく、「やること」と「やらないこと」を分けるのが正しい優先順位設定です。
やらないこととは仕事を放棄すること。
抵抗があるかと思いますが、時には仕事をやらない決断もしなければならないということです。
◾️なぜ一人パニックに陥るのか?
余裕があれば確実に出来ることも、自分のキャパを超えてしまうと、出来なくなってしまいます。
更に、連鎖反応が起きるように、普段は起きないミスが連続します。
一人パニックに陥る人が多いのです。
この一人パニックから回復する方法は2つあります。
1つは自分のキャパシティを意識すること。
もう一つはメモなどにやるべきことを書き出してみることです。
◾️作業ではなく、時間を主軸で考える
仕事においては「時間」を主軸にするべきです。
「作業」を主軸に置いていては、時間がいくらあっても足りません。
時間を意識していない仕事は「ダラダラ仕事」になってしまいます。
しかも、作業量の制限をかけないと一日ダラダラとすべての仕事をしようとして、結果的に大した成果が残りません。
「時間」を主軸にすることで、仕事の成果はさらに上がるのです。
◾️おわりに
「仕事を放棄する」と聞くと抵抗のある人が多いと思います。
僕自身もそのうちの一人です。
本書では、そんな抵抗をなくし、いつもの仕事を楽にするための、限られた時間で最高の成果を上げる極意が紹介されています。
今の仕事を楽にしたいという方は是非読んでみてください。