『10倍仕事ができる人、10分の1しかできない人』レビュー 91冊目:ビジネスNo.58

『10倍仕事ができる人、10分の1しかできない人』
著:鳥原隆志


こんにちは、masamariです。

今回は、鳥原隆志さんの『10倍仕事ができる人、10分の1しかできない人』をご紹介します。


◾️「差」がつく理由は「行動」がすべて

仕事はレースのようなもの。
みんな同時にゴールすることはない。
1位、2位、3位があり、 なかには入賞できない人もいる。
さらには途中で脱落する者や、レースに参加さえしない人もいるのが、現在のビジネスレースである。

入社間もなかった著者は、同じ後続グループに入っていた先輩たちと飲みに行ったとき、先頭グループの人たちに対する嫌みや愚痴を聞いて、「これでは、レースに出もしないで、なぜ1位になれないんだとごねているようなものかもしれない」と思ったとのこと。
そして、「このグループの中で走っていてはいけない」と強く胸に刻まれました。

著者は同時に、思ったことがあります。
レースは、ゴールに着くまでは、たとえ一度抜かれてもあきらめない限り抜き返すことが可能である
ただ、あまりに引き離されると現実的に抜けなくなる。
だから、一刻も早く自分の走るスタイルを変えて、前を走るランナーを抜かさないとダメだということである。

とはいえ、ただ力いっぱいに走ればいいというものでもない。
著者が行うインバスケット研修では、ビジネスの課題に直面している主人公になりきって、一定の時間内に多くの案件を処理するが、すべての案件を処理できる人がいれば、ほとんど処理できない人もいる。

また、数だけではなく、成果の出る処理の仕方をする人と、成果の出ない処理をする人とではっきりと分かれる。
まず、成果の出ていない人が受け入れなければならないのは、「先頭グループの人とは同じ時間でも出せる成果に大きな差がついてしまっている」という現実と、「その原因はすべて一つひとつの『行動』にある」 ということである。


◾️ブレない価値観を身につける

著者がインバスケットを研究していくなかで、コンピテンシーを発揮するには、大前提として「仕事に対する考え方」をしっかりと固める必要があることに気づいた。
仕事については、人それぞれ、さまざまな考え方を持っている。
仕事を「作業」と考えている人もいれば、「指示されたことを的確にやるもの」「効率的にこなすもの」など、その考え方は大きく異なる。

仕事の価値観は多様で、一概に何が正解かとは言い切れない。
ただ、コンピテンシーという観点から考えると、仕事については「より楽に、より早く、より成果が上がる」ことを考えなければならない。

たとえば20案件のインバスケット問題(ビジネスで直面する事態を模した案件)を出した際、さらさらと20案件終わらせて平然と伸びなどをしている人がいる。
しかし処理内容を見ると、効率や成果のことは考えられておらず、他の人に丸投げしているだげだったりする。

他方、正解を求めて考え込んでしまい時間内にクリアできない、頑張れば頑張るほどどん底に落ちていくという人もいる。
インバスケットを体験すると、これまで正しいと思ってきた自分の仕事の進め方の不完全な面が見えてくる。
考えても考えても正解に辿り着けないのは、仕事に対する考え方がブレているからである
「量で成果を出そう」と考えていたり、「言われたことをこなせばいい」といった考え方をしている限り、コンピテンシーを十分に発揮することはできない。

まずは、「より楽に、より早く、より成果が上がる」方法にフォーカスして仕事を考える習慣が必要である


◾️おわりに

仕事においては人それぞれ考え方が違うため、成果も変わってきます。
成果を意識するのであれば、仕事に対しての考え方を見直さなければいけないです。
私自身もやるからにはやはり成果が欲しいものです。
仕事に対する考え方を見直していこうと思います。

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