『東大読書』レビュー 100冊目:自己啓発No.24
『東大読書』
著:西岡壱誠
こんにちは、masamariです。
今回は、西岡壱誠さんの『東大読書』をご紹介します。
◾️東大生は、「読解力」ではなく「ヒントを探す力」がある
東大生の多くは、国語の長文読解問題が出題されたら、長文には目もくれず、まず真っ先に「問題文」を見る。
なぜなら、問題文の中にはその長文の内容を問う問題がずらっと並んでいるので、ここからその長文の内容をおおよそ把握することができるからである。
また、東大生はみな、文章を読む前に文章のリード文や文章のタイトルなどもチェックする。
こうして「文章の外のヒント」を吸収しておけば、文章のおおよその内容を想像することができる。
ある程度本を読んでいれば、「ああ、これと同じょうな内容を他の文章で読んだことがあるな」「このテーマについて書かれた文章なら前に読んだことがあるぞ!」と、まったく新しい文章であっても、過去に読んだ文章の内容と関連させることができる。
こうして、東大生は多くのヒントがある状態で文章を読み始める。
どういう内容が文章の中に盛り込まれているのかをあらかじめ理解できている状態で文章を読んでいるのですから、素速く、かつ正しく読解できないはずがないのだ。
「読み方」や「読解力」以前の問題で、「文章の外からヒントを得る力」が理解度とスピードを左右するのである。
◾️目標から逆算するのは、 東大生ならみんなやっている!
たとえば著者も昔は、どんなことをするにしても「現状を分析してから目標を決定する」ということをやっていた。
本を読むときも、「心理学について全然知らない状態だから、まあ、ちょっと心理学についてわかればいいかな?」 などと考えて、目標を実現可能
な形でしか設定していなかった。
でも、これはすごくもったいない。
なぜならこれは、自分の可能性を狭めているから。
もしかしたら、その本を読んだら心理学について滅茶苦茶くわしくなれるかもしれないのに、目標を自分の近くに設定してしまったら、絶対にその先に行き着くことはできない。
「ちょっとわかるようになる」と設定したら、「ちょっとわかるように」しかなれない。
本当はちょっとどころではなくわかるようになれるかもしれないのに、「ちょっと」で終わってしまう。
目標を高く持つというのはどんなことにおいても大切なことである。
事実、東大生の多くは 「逆算」という言葉をよく使う。
まずは目標をできるだけ高く、遠くに設定して、それから、そこに行き着くための手段を考えるのだ。
スタート地点からではなく、「ゴール地点」から考えて行動する。
そうすることによって自分の可能性を殺さず、より遠くに行くことができるのだ。
◾️おわりに
読書をする上で準備が大切とは考えたことがありませんでした。
その他にも東大生が実践している読書法が紹介されているので、読書法を身につけたいという方は読んでみてはいかがでしょうか?