『一流の思考の作り方』読書レビュー 104冊目:自己啓発No.25
『一流の思考の作り方』
著:中谷彰宏
こんにちは、読書好きのmasamariです。
今回は、中谷彰宏さんの『一流の思考の作り方』をご紹介します。
◾️固定観念のちゃぶ台を、ひっくり返すことが、考えることだ
「考える」というのは、今までと発想を切り替えるということ。
試験勉強で考えているイメージとは違う。
たとえば、行き止まりがあるとする。
「ここは行き止まりだから戻って別の道を探そう」と言う人は、考えている。
「なんで行き止まりなの?」と言う人は、考えていない。
「頑張る」は、「考える」とは逆で壁を叩くことである。
「考える」は、「ここにかたい壁があるから、別のルートを探そう」ということ。
たとえば、デートで雑誌に載っていたオシャレなお店に行くと、休業日だった。
これは頑張って叩いても仕方がない。
「じゃあ、別の店にしよう」というのが、「考える」ということである。
まじめで頑張るタイプの人は、考えない。
今までのやり方を変えるということは、ちゃぶ台をひっくり返すことだ。
これは一見乱暴な感じがするが、ちゃぶ台をひっくり返すと、あと片づけをする必要がある。
ひっくり返してあと片づけをする行為が、「考える」ということである。
そう考えれば、「考える」ことは決してむずかしくないのだ。
◾️あらゆるものにメリットとデメリットがある。見えていないだけ
メリットが大きくてデメリットが小さいローリスク・ハイリターンを求めるのは、二流の人のやり方である。
一流の人は、ローリスク・ハイリターンを選ばない。
すべてのものにメリットとデメリットがあるからだ。
一見、ローリスク・ハイリターンのものやハイリスク・ローリターンのものがいろいろあるように見える。
実際は、見えにくいメリットと見えにくいデメリットがあるだけである。
ローリスクとハイリスクのものは、どちらもリスクはイコールだ。
むしろ、見えているリスクが大きいもののほうが対応できるので怖くない。
一流の人は、ローリスク・ハイリターンを怖いと感じる。
ローリスクは、見えているリスクが小さくて、見えていないリスクが大きいからだ。
ハイリスクのほうが見えているリスクが大きいのである。
ハイリターンは、見えているリターンが大きくて、見えていないリターンが小さい。
楽しみは何もありません。
それに比べて、ローリターンは、見えているリターンが小さくて、見えないリターンが大きいのである。
言ってみれば、ハイリターンは、化粧をしたかわいい女性だ。
これは、限度いっぱいまできている。
ローリターンは、スッピンなのでまだ楽しみがある。
化粧をすると、ほかの女性よりかわいくなる可能性があるからである。
ローリスク・ハイリターンのものが世の中にあるのではないか。
そういう思い込み自体が、二流の人のリスク感覚のなさである。
すべてのものは、見える部分と見えない部分があるだけで、同じだ。
二流の人は、自分は全部見えていると思い込んでいるところが危ないのである。
◾️運が悪いおかげで、運に頼らず、エ夫するようになる
危ないのは、自分は「運がいい」と思い込んでいる人だ。
その人は、運に頼り始める。
そうすると、工夫しないで、ギャンブルや一獲千金に走るようになる。
それでは、仕事ができなくなってしまう。
運に頼らず、実力で1%でも点数を上げていくのが仕事である。
一流の人は、絶対に運に頼りません。
スポーツでも、運の要素をできるだけ減らすために練習しているのだ。
たとえば、ある商売をすることにした。
その時に、景気がいい悪いというのは運の要素だ。
せっかくビジネスを始めたけれども、不景気が来ることもある。
リーマンショックが来たり、バブルがはじけたとなると、「運が悪い」と言います。
本当に稼いでいる人は、景気がいい時も悪い時も稼いでいる。
むしろ、景気の悪い時のほうが稼いでいる。
これが、外部要因に左右されないで実力でやっているということである。
二流の人は運に頼り、一流の人は工夫するようになる。
運に頼り、工夫もするという人はいないのである。
◾️おわりに
まだまだ私も固定観念の塊かもしれないですね。
中谷さんの本を読むと、新しい考え方を得られます。
当たり前と思っていたことも、「そういう考え方もあるのか」と思えるようになります。
柔軟に考えられるようになりたい方は、是非読んでみてください。