『一流の思考の作り方』読書レビュー 104冊目:自己啓発No.25
『一流の思考の作り方』
著:中谷彰宏

こんにちは、読書好きのmasamariです。
今回は、中谷彰宏さんの『一流の思考の作り方』をご紹介します。
固定観念のちゃぶ台を、ひっくり返すことが、考えることだ
「考える」というのは、今までと発想を切り替えるということ。
試験勉強で考えているイメージとは違う。
たとえば、行き止まりがあるとする。
「ここは行き止まりだから戻って別の道を探そう」と言う人は、考えている。
「なんで行き止まりなの?」と言う人は、考えていない。
「頑張る」は、「考える」とは逆で壁を叩くことである。
「考える」は、「ここにかたい壁があるから、別のルートを探そう」ということ。
たとえば、デートで雑誌に載っていたオシャレなお店に行くと、休業日だった。
これは頑張って叩いても仕方がない。
「じゃあ、別の店にしよう」というのが、「考える」ということである。
まじめで頑張るタイプの人は、考えない。
今までのやり方を変えるということは、ちゃぶ台をひっくり返すことだ。
これは一見乱暴な感じがするが、ちゃぶ台をひっくり返すと、あと片づけをする必要がある。
ひっくり返してあと片づけをする行為が、「考える」ということである。
そう考えれば、「考える」ことは決してむずかしくないのだ。
あらゆるものにメリットとデメリットがある。見えていないだけ
メリットが大きくてデメリットが小さいローリスク・ハイリターンを求めるのは、二流の人のやり方である。
一流の人は、ローリスク・ハイリターンを選ばない。
すべてのものにメリットとデメリットがあるからだ。
一見、ローリスク・ハイリターンのものやハイリスク・ローリターンのものがいろいろあるように見える。
実際は、見えにくいメリットと見えにくいデメリットがあるだけである。
ローリスクとハイリスクのものは、どちらもリスクはイコールだ。
むしろ、見えているリスクが大きいもののほうが対応できるので怖くない。
一流の人は、ローリスク・ハイリターンを怖いと感じる。
ローリスクは、見えているリスクが小さくて、見えていないリスクが大きいからだ。
ハイリスクのほうが見えているリスクが大きいのである。
ハイリターンは、見えているリターンが大きくて、見えていないリターンが小さい。
楽しみは何もありません。
それに比べて、ローリターンは、見えているリターンが小さくて、見えないリターンが大きいのである。
言ってみれば、ハイリターンは、化粧をしたかわいい女性だ。
これは、限度いっぱいまできている。
ローリターンは、スッピンなのでまだ楽しみがある。
化粧をすると、ほかの女性よりかわいくなる可能性があるからである。
ローリスク・ハイリターンのものが世の中にあるのではないか。
そういう思い込み自体が、二流の人のリスク感覚のなさである。
すべてのものは、見える部分と見えない部分があるだけで、同じだ。
二流の人は、自分は全部見えていると思い込んでいるところが危ないのである。
運が悪いおかげで、運に頼らず、エ夫するようになる
危ないのは、自分は「運がいい」と思い込んでいる人だ。
その人は、運に頼り始める。
そうすると、工夫しないで、ギャンブルや一獲千金に走るようになる。
それでは、仕事ができなくなってしまう。
運に頼らず、実力で1%でも点数を上げていくのが仕事である。
一流の人は、絶対に運に頼りません。
スポーツでも、運の要素をできるだけ減らすために練習しているのだ。
たとえば、ある商売をすることにした。
その時に、景気がいい悪いというのは運の要素だ。
せっかくビジネスを始めたけれども、不景気が来ることもある。
リーマンショックが来たり、バブルがはじけたとなると、「運が悪い」と言います。
本当に稼いでいる人は、景気がいい時も悪い時も稼いでいる。
むしろ、景気の悪い時のほうが稼いでいる。
これが、外部要因に左右されないで実力でやっているということである。
二流の人は運に頼り、一流の人は工夫するようになる。
運に頼り、工夫もするという人はいないのである。
おわりに
まだまだ私も固定観念の塊かもしれないですね。
中谷さんの本を読むと、新しい考え方を得られます。
当たり前と思っていたことも、「そういう考え方もあるのか」と思えるようになります。
柔軟に考えられるようになりたい方は、是非読んでみてください。