『大切なことだけやりなさい』読書レビュー 111冊目:ビジネスNo.75
『大切なことだけやりなさい』
著:ブライアン・トレーシー
こんにちは、読書好きのmasamariです。
今回は、ブライアン・トレーシーさんの『大切なことだけやりなさい』をご紹介します。
◾️自分自身の人生に責任を取れ
フォーカル・ポイントを実行するかどうかを決めるのは、すべて自分自身である。
自分に代わって実行できる人はいない。
「もっとも重要な人生の選択」とは、現在と未来の自分の姿に、すべて自分が責任を取ると決めることである。
この決心は、まちがいなく人生の大きな転機になる。
こうして自分自身に責任を持つかどうかが、優れた人物と平凡な人物を選り分けるのだ。
責任感の強い優れた人物になることは、どんな状況でも抜きんでたリーダーシップを発揮し、優れた業績を生みだす力を持つことを意味する。
自分の人生に責任を持つということは、自分の人生について言い訳はできないし、他人を責められないということでもある。
一度決意したら、これから先、どんな理由があっても自分の人生について他人に責任転嫁をしてはいけない。
現状や過去に不平を言ってもいけない。
「〜だったら」「〜すれば」は禁句である。
そのかわり、どうしても手に入れたいものや目指すゴールに意識を集中する。
仕事の時間を半分に減らし、収入を倍増させたければ、あれこれ言い訳を並べている暇はない。
これからはどんなことが起こっても、自分にこう言い聞かせるのだ。
「わたしには責任がある」と。
自分の生活にまったく満足していなくても、「わたしには責任がある」と言う。
そして、一生懸命生活を変える努力をする。
失敗しても自分で責任を取り、解決方法を探す努力をする。
今の収入に満足していなくても、自分で責任を取り、収入を増やすために必要な行動に取り組む。
家族と過ごす時間が充分でないなら、あなた自身の責任でどうにか工夫して、できるだけ家族といっしょに過ごす時間をつくる。
人は、責任を取ると決めたとき、心のうちで自分の力強さを感じるようになる。
自分の人生をコントロールしていると強く意識できるからだ。
責任を取るほど、自信は高まり、未来のためのエネルギーがわいてくる。
そして、責任を取るほど、ますます自分の能力や才能を信じられるようになる。
このように、自分に責任を持つことが、強い自尊心や自負心の土台をつくる。
自己責任が、優れた人物の個性の中心を形づくるのである。
ところが、言い訳したり、他人を責めたり、文句を言ったり、批判したりすると、自分自身を成長させる力を失ってしまう。
そして、さまざまな問題を不満に思う感情をコントロールできなくなる。
他人に責任転嫁をしても、その問題から逃れることはできない。
自分の義務を投げ出すことは、人生のコントロールを放り出しているにすぎない。
責任を取れない人は、自分が犠牲者であるかのようにふるまいがちである。
だが、そんな人は力強さや革新的な思考とは無縁の人生を諦めた消極的な人である。
◾️労働時間を二分の一にする六つのステップ
生産性の高い人が一般の人に比べて優れているのは、他人よりも効率を意識して行動する方法を身につけている点である。
練習さえすれば、効率よく働くことができる。
[STEP1]
もっとも価値ある重要な業務を選びだす
どの仕事を選ぶべきかを慎重に検討し、その仕事について上司や同僚と話し合う。
そうすれば、最高の結果を出すためにできることが明確になる。
[STRP2]
時間効率が悪く、長期目標に貢献しない業務を減らす
重要度の低い業務はなるべく排除する。
他人や他社でもできる仕事は、すべてアウトソーシングする。
効率が悪い仕事に費やす時間を減らす。
必要のない仕事は、断固として中止する。
[STBP3]
グランドスラム方式で、生産性と業績をどんどん伸ばす
あなたの才能や能力を効率よく使う。
遠慮せずに他人の力を借りる。
レバレッジで自分の力をパワーアップさせる。
仕事のスピードを上げる。
ひとつでも多くいい結果を出せるよう努力する。
[STEP4]
週に一度は、自分の楽しみのための休業日をもうける
休みの日には、資料を読んだり、電話をしたり、新しい情報を追いかけたり、コンピューターで作業したり、
その他仕事に関わることをしてはいけない。
頭を切り換え、ふだんの仕事とはかけ離れた世界でリフレッシュする。
[STBP5]
休業日をさらに増やす
毎週一日の休みがとれたら、次に週休二日のスケジュールを組む。
さらに三カ月に一度三連休をとる努力をする。
それができたら、次は二カ月に一度三連休をとるようにする。
そして、毎年二週間から四過間の休暇を予定に組み込む。
こんなふうにスケジュールを見直せば、労働時間の削減がとても切実な問題になるのではないか。
自分の時間を増やし、人生をコントロールできるようになれば、もっとよい仕事をこなせるようになり、ますます仕事が楽しくなる。
仕事を効率的にこなすと、今までより自由な時間が生まれる。
すると、必然的に休みにあてる時間が増える。
休みが増えると頭がすっきりして生産性が高まる。
そして、さらに多くの仕事をこなせるのである。
[STEP6]
自分の行動への意識を高める
自分自身や自分の行動をもっと意識する。
仕事を始める前に何をどうするのか慎重に検討する。
いちばん重要な仕事を見きわめ、ひたすらそれらに集中する。
まずは自分が取り組んでいる仕事について、じっくり考えることが大切だ。
生産性や業績をより高いレベルにする考えかたや行動律を新しい習慣として身につける。
その結果、人生にすばらしい変化が起こる。
そして、その変化は今
思っているよりもずっと簡単に早く起こせるのだ。
◾️おわりに
自分の行動に責任を持つ。
これは簡単なようで難しい。
どうしても失敗した時に、言い訳をしたり誰かのせいにしてしまったりすることが多いのではないか。
ただ、自分の行動に責任を持つことができれば、人生が大きく変わるでしょう。
本書では、その他に生産性の高め方や、生活をシンプルにする方法などについても説明されています。
気になる方は読んでみてください。